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米国高・株安・利下げ湾岸など南アランドにとって逆風が強まっており、スイスが上値を探る動きとなりそうだ。
ただし、今週月曜日のECB理事会での0.25%利息上昇はこれまでにECB当局者らが示唆していたこともあり織り込み済みとなっているものの、連続利息上昇には否定的な見解を示している。
また、トリシェECB総裁の会見内容を見極める必要があるものの、同総裁もこれまで複数回の利息上昇は否定しており、利息上昇をきっかけに材料出尽くしから対南アランドが下降に転じる可能性も排除できないだろう。
今週月曜日はUSマーケットが独立記念日で休場となることから、週後半は利益確定の売りが優勢となる可能性もある。
レンジの上限近くでは手仕舞い売りを考えることが得策となろう。
スイス/円は、今週はスペインとの利息差拡大概況からスイス導入来高値を更新したものの、株安連鎖湾岸を背景に167.05円近辺まで下降した。
しかし、対スイスは依然として上昇トレンドの中の調整局面とみており、買い目ロングスタンスを継続したい。
また、今週月曜日に発表される日銀短観では大会社製造業業況判断指標が前期の+11から+3へと相当に悪化すると予測されており、日銀の利息上昇見通しも一段と後退しそうだ。
また、USも利下げ湾岸や市況悪化湾岸が高まっており、南アランドも円もロングづらく、結局消去法でスイスロングが優勢となる可能性がある。
投信設定や外債売出しを通じた外貨需要も引き続きサポートとなろう。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。